小持山
- こもちやま -
(2004年2月)

【武甲山南側の登山道から見た小持山】
小持山は、武甲山と大持山の間にある1273mの低山です。

ガイドブックなどでは「大持山・小持山」とセットで紹介されることが多いようです。

武士平から登るルートもあるのですが、大持山同様、縦走コースの山といえるでしょう。

遠方から見ると、武甲山の南側にある山塊の中で、比較的尖った形なので見つけやすい山です。

なだらかな山容でピークがわかりづらい大持山とは対照的です。

既出の大持山山頂からの続きです。

※大持山頂上までは、既出の大持山のページをご参照下さい

大持山と小持山の間は、岩場の多いところです。

今までのなだらかな山道から一転して、いくつもの小ピークが現れるようになります。
日当たりがよく、潅木も切り開かれて明るい稜線です。

以前来たときは小雨交じりの天候でしたが、何人かの登山者と出遭ったものです。

今回はなぜか誰にも会いませんが。

もっとも、ふもとはけっこう雪があったので、入山をあきらめたりするのでしょう。

かえって高所の方が日当たりがよく、凍結箇所も少ない様子でした。
このような岩と樹木の入り混じったピークをいくつか乗り越えることになります。

樹木のおかげで、手がかりには不自由しないので、特に恐怖感はありませんが。
小ピークから振り返ると、今まで歩いてきた尾根を眺めることができます。

なだらかな頂の大持山、鞍部の妻坂峠、その向こうには武川岳などが並んでいます。
突然、行く手に大きな岩場が立ちはだかります。

こんなところ、どうやって通過すればいいんだよ・・・・

などと思うのもつかの間。

近づいてみると立派な道筋が付いていて、難なく通過できたりします(^^;
木々の間から、武甲山南面が見えてくる頃には、山頂も間近です。

行く先に道標らしきものが見えてきました。

ほっとする瞬間です。
そして、小持山の山頂に着きました。

トレースはあるものの、人影はないようです。
山頂には道標が2つ立っています。

こちらは古い方の道標。

こちらは新しい方。

この辺りの山ではおなじみのカラー図案入りの標識です。

小持山・1269mと表示されています。

ここから大持山までは約40分、シラジクボまで約25分、武甲山までは約70分とあります。

もっともこのコースタイムはかなり余裕をとった設定のようで、大抵はこれよりも短い時間で到達できるようですが。
新しい標識の傍らにあるこのちょっとしたくぼみ。

何ということもないわずかなこのへこみなのですが、思い出があります。

いつか12月の小雨降る中、初めてここに来た時に、友人と寒さをこらえて茶を飲んだ場所でした。

あの時は装備も充分でなかったため、濡れた手足に稜線越しの風が吹きつけて寒い思いをしたものです。

悲惨な思い出のはずなのですが、改めて到達してみると、なぜか懐かしい思い出に変わっていました。

当時と違って、装備も体力も余裕があったからでしょうか。

妻坂峠、大持山と続き、次は武甲山へ向かうことになります。

ここからは急な下りとなって、シラジクボという鞍部へ続いています。

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